気になる性感染症の現状や種類など

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性感染症について

性感染症ってなに?

性感染症(STD)はセックスなど性行為によって感染する病気のことです。
性感染症(STD)は、必ずしも自覚症状があるとは限りません。
その為、感染に気づいたときには関係した人達に病気をうつしていることも考えられます。
これらの性感染症に対しては予防するとともに検査を受けて早期発見することが大切です。 性感染症全般にいえることは、粘膜どうしの接触で感染することです。

性感染症の現状

日本国内の新規HIV感染者数は、一時期、減少傾向にありましたが、現在は再び増加し、横ばいの水準となっています。また、保健所でのHIV検査及び相談件数は減少しているため、HIVに対する関心度の低さが問題となっています。性感染症の中でもっとも患者数が多いとされているのは、性器クラミジア症です。 症状が進むと、卵管炎や子宮内膜炎を引き起こし、不妊症や子宮外妊娠の原因となる事があります。
エイズ患者はクラジミアに感染していることが多い事から、“HIVに感染しやすいSTD”としても問題視されています。
最近は、オーラルセックス(口腔性行)を介した感染も目立っており、性交渉をしていなくても口から性器へ、性器から口へと感染しますので注意が必要です。

性感染症の種類

症状をクリックすると、詳細をご確認いただけます。

B型肝炎

原因・感染の経路は?

B型感染ウイルスによって起こる病気で、主に血液を通して感染します。
このウイルスはHIVの1,000倍も感染力が高いと言われています。多いのは母子感染によるもので、生まれた子供は保菌者(キャリア)となって、慢性肝炎になることもあります。 それに対し、おとなになって感染するのは輸血や注射針を介して、及びセックスによることが多く、普通は一過性の急性肝炎になります。
特に生理中やアナルセックス、器具を使うなどで出血を伴うセックスはリスクが高くなるので避けましょう。

どんな症状?

感染後8~12週間で発症し、症状は黄疸、吐き気や嘔吐、全身のだるさ、食欲不振などです。
ただし免疫力が低下していると、慢性肝炎になることもあります。
慢性肝炎自体に目立った症状はありませんが、肝硬変や肝臓がんなどの進んで命にかかわることもありますので注意が必要です。

治療方法は?

一過性の急性肝炎では安静に保つことが第一です。入院して点滴で栄養補給すれば、通常1~2ヶ月で治ります。
まれに急激に大量の肝細胞が破壊される「劇症肝炎」に進むことがあり。その場合は75%が死に至ります。

C型肝炎

原因・感染の経路は?

血液を介しての感染がほとんどですが、一部には経口感染もあると言われています。

どんな症状?

ほぼ、B型肝炎と同じですが、症状が比較的軽く出現頻度も低いため放置されがちです。
全体的に風邪と間違いやすいので、感冒様症状が治まらず食欲も低下している時は、専門医の診断を受けることが大切です。
急性C型肝炎は、50~60%の割合で治療に時間がかかったり、慢性化することがあり、慢性肝炎や肝硬変さらには肝臓がんになる率が高くなります。

治療方法は?

B型肝炎とほぼ同じではありますが、肝機能異常が長引いたり、繰り返し症状が出る場合にはインターフェロン(注射)による治療が行われます。

梅毒

原因・感染の経路は?

梅毒トレポネーマ(細菌)の感染により起こります。
1度のセックスで感染する確率が15~30%とされ、主に性交渉により病原体が皮膚粘膜から侵入してリンパに行き、血液によって全身に拡大します。

どんな症状?

症状から4つの段階に分かれ、症状が現れる時期と症状が自然に消える時期を交互に繰り返しながら進行します。

第1期(感染後3週間~3ヶ月)
性器に大豆程度のしこりが出来たり、太ももの付け根のリンパ節が腫れるなど。
痛みはありません。
第2期(感染後3ヶ月~3年、一番感染力の強い時期)
小指の先ほどの赤い斑点が全身に現れ、発熱、倦怠感、脱毛等の症状がでます。
第3期(感染後3年~10年)
全身に硬いコブのような「ゴム腫」ができます。
第4期(感染後10年以上)
心臓、血管、脳などに障害が出て、日常生活が困難になります。

治療方法は?

抗生剤を服用します。普通は2~3週間の治療で良いとされていますが、症状によりもう少し長い治療が必要となります。

HIV(エイズ)

原因・感染の経路は?

HIV(ヒト免疫不全ウイルス)というウイルスの感染により起こる病気です。感染してもおよそ10年間は症状が出ません。
潜伏期間中にウイルスが体内で複製され、血液や精液、母乳の中にも含まれます。
感染力自体は弱いため、日常生活での感染はほぼ心配ありませんが、性交渉により粘膜や皮膚が傷つきその傷に感染者の血液や体液が触れると、そこからウイルスが侵入して感染します。
口や喉に傷があれば、オーラルセックスでも感染します。

どんな症状?

感染して6~8週頃に、発熱や倦怠感、喉の痛みやリンパ節の腫れなどの風邪に似た症状が現れますが、気づかない人も多く、数週間で症状が消えてしまいます。
その後数週間潜伏期が続き、体力や抵抗力の低下に伴い下痢や発熱、全身リンパ節の腫れなどが起こります。
最終的にエイズを発症し、免疫の低下により全身が衰弱していきます。

治療方法は?

現代の医学では完治することは出来ませんが、抗ウイルス剤を飲むことにより発症を遅らせることが出来ます。

咽頭淋菌

原因・感染の経路は?

ディープキスやオーラルセックスにより感染します。

どんな症状?

ほとんどの人は症状がありません。喉の腫れや痛み、発熱などを感じる人がいますが、風邪と区別がつきにくく見過ごしてしまうことが多いです。
性器から淋菌が検出された方(女性)の咽頭淋菌検出率はとても高確率で30~70%となっています。

治療方法は?

抗生剤の投与を行います。通常の淋菌に比べ、治療期間が長引く場合が多くあります。
医師の判断にも寄りますが、治療期間は1~2週間程度を要します。

咽頭クラミジア

原因・感染の経路は?

ディープキスやオーラルセックスにより感染します。

どんな症状?

ほとんどの人は症状がありません。喉の腫れや痛み、発熱などを感じる人がいますが、風邪と区別がつきにくく見過ごしてしまうことが多いです。
性器からクラミジアが検出された方(女性)の咽頭クラミジア検出率は10~20%となっています。

治療方法は?

抗生剤の投与を行います。性器クラミジアに比べ、完治までおよそ2倍の日数がかかると言われています。
医師の判断にも寄りますが、治療期間は2週間程度(またはそれ以上)を要します。

カンジダ

原因・感染の経路は?

もともと膣や口の中に持っているカビの一種です。性行為や免疫力の低下により菌が増殖して症状が現れます。
洋式便器や婦人科の診察、器具、不潔な手や指などにより感染することもあります。

どんな症状?

女性はおりものが増加し、痒みが強く急性の場合には膣や外膣が赤くなり、腫れることもあります。
カンジダのおりものは白色のクリーム状で、時にはチーズや酒粕状の粒々が混じっていることもあります。量の割にはニオイが無いことも多くあります
男性の場合はほとんど症状が出ることはありません。

治療方法は?

膣内に挿入する膣錠と経口薬を同時に併用します。治療期間は7日~10日程度です。
治療から2~3週間後にもう1度検査を受け、再発していないか確認します。

クラミジア

原因・感染の経路は?

感染者との粘膜同士の接触や、精液、膣分泌液を介して感染します。

どんな症状?

感染の機会(性交渉など)から1~3週間で発症しますが、男女ともに症状が軽いため気づかない事がほとんどです。
多少おりものが増え、軽い下腹部痛、排尿痛があります。症状が無くても病気は進行し、卵管炎、骨盤腹膜炎などを発症することがあります。
不妊症や子宮外妊娠の原因にもなります。
自覚症状があまり無いため、妊婦検診で初めて見つかることも多く、10代後半の妊婦の5人に1人、20代前半で12人に1人の割合で感染が確認されています。

治療方法は?

抗生剤の投与で1~2週間程で完治します。
パートナーが治療しなければ、治ってもすぐうつされてしまいますので、パートナーと一緒に治療して下さい。

淋菌

原因・感染の経路は?

淋菌(細菌)が感染することにより起こります。1度のセックスで感染る確率は50%と言われ、強い感染力が特徴です。
女性は症状が出ないことが多いため、知らずに感染が広がる恐れがあります。

どんな症状?

女性は症状が出ないことが多く、黄色い膿のようなおりものや、排尿(尿の回数が増える)、排尿痛などの症状があります。不妊症や子宮外妊娠の原因にもなります。
男性では、感染から3~7日程度で排尿痛や膿が見られ、痛みを伴います。

治療方法は?

1~2週間程度の抗生剤の投与で完治します。

トリコモナス

原因・感染の経路は?

膣トリコモナスという原虫の一種によって起こる膣の炎症です。膣にかぎらず、尿道、膀胱、子宮頚管などにもおり、男性の性器や膀胱などにも見られます。
これがいることで常に炎症が起きるわけではなく、体調などの影響で症状が現れます。

どんな症状?

無症状の場合もありますが、おりものや外陰部にかゆみ、熱感があり、性行為時に痛みや少量の出血を見ることもあります。
不妊症の原因にもなります。

治療方法は?

トメロニダゾールやチニダゾールなどの膣剤を膣内に挿入するとともに、内服します。
薬剤の使用は7~10日間続きますが、薬剤使用中に月経が始まって治療が中断されないよう計画的に行います。
完治しても再びパートナーから感染し、再発することが多くありますので、パートナーも同時に内服薬を服用します。